【中小企業必見】悪化した資金繰りを改善するためにできることとは
企業としての資金繰りは、事業主の最大の課題と言っても過言ではありません。
資金繰りが悪化した場合、何より求められるのは早急な改善です。
では、どのように資金繰りを改善するのかという問題があります。
この記事では、資金繰り改善に繋がる方法を紹介していきましょう。
悪化した資金繰りを改善する方法
資金繰り改善は早急に行う必要があります。
まず行う対策としては、支出を抑えるのが効果的でしょう。
支出を抑えること、手元の現金を増やすことを中心に、資金繰り改善の方法を紹介していきましょう。
資産を売却する
手元の現金を増やす方法としては、手元の資産を現金に換えるという方法があります。
企業として持っている不動産や、株式などの有価証券を売却することで、資産を現金化します。
不動産などの場合、売却して現金化するまでに時間がかかるという問題はありますが、資金繰りを改善する方法としては有効な方法です。
在庫を減らす
企業の手元にある在庫は、資金繰りを圧迫する要因のひとつです。
この在庫を減らすことで資金繰りの改善が見込めます。
企業の事業に影響が出ない範囲で、在庫を最小限に減らすようにしましょう。
金融機関などから融資を受ける
手元に資金が足りないのであれば、現金を手にする必要があります。
そのために考えられるのが、金融機関等からの借り入れです。
借り入れに関しては審査を通過する必要がありますので、決算書や事業計画書など必要な書類を準備しましょう。
ただし、この方法を利用できるのは、まだ債務状況がそこまで深刻ではない企業のみといえます。
金融機関と交渉して返済を猶予してもらう
すでに債務状況が厳しい企業の場合、新規の借り入れ、もしくは借入金の増額という手段を取るのは難しいです。
借入が厳しいほど資金繰りが悪化している場合は、借入金の返済に関して、借入先と返済期日を延長してもらうなどの交渉を行う方法が考えられます。
手形取引を行う
資金繰りが悪化し、手元に現金がない状態で買掛金を支払わなければいけないとなった場合、手形取引で急場を凌ぐという方法があります。
手形であれば、支払いのタイミングで現金がなくとも支払いが可能ですが、もちろん振り出しを行う際には現金が必要になりますので、あくまでも急場を凌ぐだけの方法となります。
ただし、手形取引に関しては経済産業省が2026年を目処に廃止すると公表しており、この方法が利用できるのは廃止が正式に決まるまでのわずかの期間しかありません。
電子記録債権による取引を導入する
資金繰りを改善する方法のひとつとして、電子記録債権での取引を増やす方法があります。
電子記録債権での取引では、請求書の発行に関する経費や、債権の管理に関する経費を削減することが期待できるため、経費削減という意味で有効です。
ただし、電子債権による取引の場合、取引先も「でんさいネット」に加入している必要があるため、この点は確認の上、利用を検討する必要があります。
不採算事業の見直し
資金繰りを根本的に改善するためには、自社の事業全体を見直すことが必須です。
しっかりと各事業の状況を確認し、採算が取れていない事業に関しては見直しを行う必要があります。
不清算事業に関するコストを削減する、もしくは不清算事業に関しては完全に撤退するなどの決断を行い、自社全体の資金繰りが改善するように努めましょう。
まとめ
資金繰りを改善する方法にはいろいろな方法があります。
いくつもの方法の中から、自社の最適な方法を選択するのは簡単ではありません。
そこでおすすめしたいのが、税理士に相談することです。税理士としての知識を活かして、その企業にとって最適な資金繰り改善法を提供してくれるでしょう。
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税理士佐藤昌哉(さとう まさや)
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- 理系の大学を卒業後、法律事務所に勤務。資格の取得に興味を持つ。平成22年、税理士試験5科目(簿記論、財務諸表論、所得税、消費税、相続税)合格。平成23年4月21日税理士登録。その後、独立し、佐藤昌哉税理士事務所を設立・開業する。
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